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大谷 環 エッセイ
​「拍子はアクセントだ」


​どんな曲においても一番最初に拍子(ビート)の指示がある。3/4 とか 4/4 とかおなじみの数字だ。で、なんとなく判っているような気になっているのだけれど「どういう意味ですか」と聞かれると、1小節に4分音符が3つ入る、とか4つとか、という答えになってしまう。
学校の試験だったらマルなんだろうけれども、あくまで僕たちはギターを弾こうとしているので、ここまで判っているだけでは何の役にも立たない。
じゃあ実践的で的確な答えは何だろう。

誤解を恐れずに言い切ってしまえば、これはアクセント記号のことだ。いつも小節線のすぐ右にある音符(タイでつながったときなどに例外はあるが)基本的にはアクセントが入っているのだ。言葉を補足すると他の音より大きく弾く、ということだ。
このルールがその曲のスウィング感を決定して、たとえその曲を知らなくても安心して?音楽を楽しむことができるわけだ。メロディーを知らなくても曲に乗ることができるのは、実にこのルールがあるおかげなのだ。

ではいま弾いている曲で実際にトレーニングをしてみよう。1拍目の音が、2拍目や3拍目の音よりしっかり大きくなっているだろうか、じゅうぶん注意しながら弾いていってほしい。この時、メロディの情緒に流されないのがポイントである。あくまでもクールにやっていこう。なんど繰り返してもアクセントがずれないようになった時にはもう流れるような音楽が生まれているはずだ。
少なくともさっきまで弾いていた音楽よりは数段わかりやすいはずである。

しばらく前まで日本語に「節(フシ)」という言葉があった。音楽や曲のことを表したのだが、とても良い言葉だと思う。

 

 

 

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